磨けども磨けども

今回は新年の目標がテーマ。大切なことを忘れないための、振り返りをしようと思います。

 

1月ももう半ばを過ぎ、、新年の目標を振り返ってみると、今のところちゃんと継続できており、これは幸先がいいと思う反面、飽きやすく忘れっぽい性の私は、いつまでこれを続けていられるか内心ハラハラした気持ちでもいます。

私の新年の目標の一つは、「掃除」です。

今までちゃんとできていなかった掃除ですが、今年は気合を入れて頑張ると誓い、年末から少しずつ、仕事が休みの日には欠かさずに取り組んできました。綺麗にできる箇所やエリアを拡げながら継続していくと、前回やり残したところが気になったり、あまり普段の生活で気に止めてなかったところが気になってくる。本気でやり始めると、その分成果が目に見えてわかる。何より家族に喜んで貰えることは、嬉しいなと感じ、もっとやろう、もっと綺麗にしようと、次へのモチベーションになっています。

特に玄関とトイレ、水回りは力を入れて、時間を多めに取って掃除をしています。掃除をしていると感じる。やっぱり汚れやすいところなんだなという実感。

昨年からやろうとしてできていなかった、しっかり目の掃除。1年掛けてやっとやる気になり、今までやってこなかったことを反省すると共に、大変だけど、掃除にちゃんと向き合うと、いろんな「できた」を重ねられると感じました。家族のために「できた」。自分のためにも「できた」。居心地の良い空間を保つために自分から何かが「できた」。やれてなかったところを綺麗に「できた」。面倒くさいと、大変だとばかり思っていた、今までの自分には気付けなかったこと。認識が変わり、行動が変わり、小さくとも確かな能動的成果を積み重ねる。そう考えると、掃除は簡単にできる、自分を、周りにいる誰かを大切にする行為なんだと思いました。自己肯定感を高める方法で、その日にあった良いことやできたことを3つ書き出して日記を付けていくという方法があるらしいけど、掃除って、前向きに捉えて、力をいれて取り掛かれば、それだけでいっぱい日記が書けそうだ!

昔聴いた、ある海外の話し。その街は至る所に落書きがあり、犯罪率も高く住みやすい町ではなかった。そんな中、どこからか町を綺麗にしようと立ち上がった人達がでてきました。少しずつ綺麗になる町。すると、不思議なことに犯罪率も減少したとのこと。環境が良くなることで、人々の心にまで作用することがあると学んだ、印象深い話しでした。

掃除ではないですが、最近「夢をかなえるゾウ」という本を読んでいます。成功者と全く違う生活を送り、悲嘆する主人公の元に、インド旅行で買ったガネーシャの置物が、主人公を導く神として顕現。様々な課題を与えられながら成長していくという話し。その中に、靴を磨くというものがありましたが、それを読んだ時はっとしました。当たり前なこと、見過ごしがちなことに、しっかりと向き合うこと。見えにくいものに目を凝らし、小さな音に耳をすまさなければいけないと改めて感じつつ、できていない自分にただただ反省の念を抱くばかりでした。

基本的なこと、やっぱり大事だなぁ。

昔仕事で関わったお客様が言っていました。「誰かのために何かをする、それを『徳を積む』というんですよ。」と。徳積み、今の自分はどれだけできているかと思う今日この頃。2023年、良い年になるよう頑張ろう!

 

 

 

『磨けども 覧れば見るほど視えてくる

           心の養生 それは徳を積むこと』